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壮大な物語の本当の最終巻。クラーラの夫探しの旅の結末は・・・。大西巷一『乙女戦争 外伝3 火を継ぐ者たち 下巻』

どうも。最近墓参りにハマってる馬頭です。
夏ではなく冬にハマるべきだった。虫と汗でつらいです。

それはともかく。



『乙女戦争 外伝3 火を継ぐ者たち 下巻』

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2021年。770円。184ページ)
「1453年。フニャディとの対立の結果、スロヴァキアからイスクラが追い出されフス派が追い込まれていた頃、オスマン帝国のメフメト2世のもとに居たシャールカの娘クラーラは、メフメトと共にコンスタンティノープルへと来ていた。だが、難攻不落の巨大都市を前に攻囲戦は長引いてしまい・・・。」



15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の外伝の3冊目にして、「乙女戦争シリーズ」の最終巻となります。今回の話はハンガリー、チェコ、トルコ、そして世界のその後を描いていきます。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


『乙女戦争』後日談も大詰め。前半ではクラーラがトルコのメフメト2世のところにいるので、クラーラとメフメトのトルコパートと、イスクラとフニャディの対立を描く中欧パートが順番に描かれます。後半ではいろいろあってクラーラがハンガリーに戻り、さらにいろいろあってある人と結婚する、という流れになるのですが、これもまた紆余曲折あって・・・という感じになっていきます(読んでると忘れそうになるけど、「結婚相手を見つける」というクラーラのメインテーマをちゃんと話に絡めてくるのが凄い!)。
外伝全体を通してイスクラさんが報われない展開でして(笑)、もうこれは最後に報われてくれないと、という思いが募ってきます。いや、ほんと。
作中の重要イベントにクラーラかイスクラが上手いこと絡んでくるのですが、世代交代も含めて魅力的なキャラクターたちの登場と結末を楽しめる内容でしたね。フニャディはジシュカに劣らないドラマティックな幕引きでしたし、メフメトの成長、大物感を出すマーチャーシュ、イスクラの黒軍へと繋がる流れなどなど、嬉しくてモニモニと変なニヤケ笑いが出る始末。最後のエピローグで語られる、状況が状況を生み出していく「歴史の繋がり」を物語で見せるやり方もホントに上手い(歴史好きはこういうの弱いんだよ!)。そして歴史の激動の中で、シャールカとクラーラの親子がちゃんと幸せになっていくのを見せてもらってほんとに良かったです。
今回、思わずまたシリーズを通しで読んでしまいましたが、一人の少女(とその娘)を通して描かれる、まさに大河ドラマのようなスケールの大きな物語だな、ということを再確認しました。それを漫画で描ききってくれた大西先生には感謝してもしきれないです。長期連載お疲れさまでした。そしてこんなにも面白い物語を見せていただいたことに最大級の感謝を。ありがとうございました。

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
巷にひとり在り
http://blog.livedoor.jp/koichi0024/
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
「乙女戦争」試し読み
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-85320-9.html
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・イスクラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9
フニャディ・ヤーノシュ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A5
Siege of Belgrade (1456)
https://en.wikipedia.org/wiki/Siege_of_Belgrade_(1456)
John of Capistrano
https://en.wikipedia.org/wiki/John_of_Capistrano
乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%99%E5%A5%B3%E6%88%A6%E4%BA%89_%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AB

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この前の歴史地図といっしょに、Men-at-Armsシリーズの『中世ポーランドの軍隊 966年~1500年』も買ってあります
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「ベオグラード1456―オスマン・トルコとハンガリーとの攻防戦 (泰流選書)」
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あのシャールカの娘クラーラが主人公になる本編の後日談。大西巷一『乙女戦争 外伝2 火を継ぐ者たち 上巻』

どうも。馬頭です。
いろいろひどい目にあってますが、ギリギリ生きてます。マジで綱渡り状態ですよ!

それはともかく。



『乙女戦争 外伝2 火を継ぐ者たち 上巻』

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2021年。770円。180ページ)
「1440年、ハンガリーで平和に暮らしていたシャールカの娘クラーラは、婿探しと称して家を出て、父フニャディ・ヤーノシュのもとでチェコ人傭兵たちに交じって戦争に参加してしまう。手柄を立てた相手と結婚する、ということで結婚する彼女だったが、内乱とオスマン帝国との戦争の中で次々と夫を亡くしていき・・・」



15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の外伝の2冊目です。今回の話は後日談というか続編にあたります。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


外伝の1冊目「赤い瞳のヴィクトルカ」は前日譚でしたが、今回は後日談。あのシャールカの一人娘クラーラが主人公です。もちろん本編での主人公であるシャールカもちょっとだけ登場します。

物語はフス戦争後のハンガリーが舞台。1440年からはじまります。シャールカの娘クラーラは17歳で、ハンガリーの南東にあるトランシルヴァニア地方の街シェゲシュヴァール(シギショアラ)で平和に暮らしていました。しかし、すでに病弱なはじめての夫を亡くした未亡人でもあります。そんな彼女が「婿探し」と称して家を出ていくことになります。母親の愛用の火器を手にして・・・。明るく前向きでちょっとお転婆な彼女は、フス派の女兵士たちの話を聞いて真似したくなったということで、なんとそのまま父親のもとに行き、フス派残党のチェコ人の傭兵部隊、かつてのシャールカの仲間たちとともに戦争に参加してしまうのでした。こうして、どうにもこうにも回転率の高い婿探しがはじまることになるのです。
そして、この話、クラーラの戦いの話であるとともに、彼女の父であるハンガリーの有力貴族フニャディ・ヤーノシュと、かつてフス戦争で深く関わった凄腕傭兵ヤン・イスクラという二人の男の戦いの物語でもあります。当時のハンガリーは王位を巡って、ハプスブルク家の支援を受ける幼い王ラディスラウス(ラースロー5世)と、ハンガリー貴族たちの支持を受けてポーランドからハンガリー王として招かれたウラースロー1世(ポーランド王としてはヴワディスワフ3世)の二人が立って内乱状態にありました。そして、フニャディはウラースローを、イスクラはラディスラウスの側に立っていたのです。こうした中、さらに南から攻め寄せるオスマン帝国との戦いも加わり、混迷した状況がフニャディとイスクラ、そしてクラーラたちを過酷な戦いの中へと投げ込んでいきます。

正反対ともいえる二人の男の運命が、当時のハンガリーが置かれていた状況と非常にうまく組み込まれて描かれていて、ドラマチックな展開になってます。そして、その中を新たな夫たちと共に突き進むクラーラ!(ぉぃ) もうダメだ、となった後の展開にはニヤリとさせられます。
前巻は1巻でまとまってましたが、このストーリーは上下巻のようです。クラーラの夫が最終的に誰になるのかが楽しみデスね!

それにしても、この巻で描かれるムラト2世のかっこいいなぁ。有能な皇帝って感じが凄くいいです。そして図太く生き残ってたチャペクに、よもや子供がいるとは・・・w。しかも相変わらず汚くて酷いヤツだし。あと、チェザリーニ枢機卿のクソ野郎はザマぁ。しかし、ウラースロー君は主人公キャラっぽかったのに残念だった。これ、相手が悪かったよね!?


参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html
ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/top.htm
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・イスクラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9
フニャディ・ヤーノシュ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%A5
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%882%E4%B8%96
ヴァルナの戦い
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

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不遇な少女がフス戦争開幕の只中へ・・・。「乙女戦争」の前日譚。大西巷一『乙女戦争 外伝1 赤い瞳のヴィクトルカ』

どうも。馬頭です。
ほぼ一年ぶりの記事になります。コロナ媧のせいで世の中大変ですが、自分はコロナ以外でも大変なことがあって大変です。あと、部屋の中は相変わらず汚いままです。

それはともかく。



『乙女戦争 外伝1 赤い瞳のヴィクトルカ』

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2020年。594円。192ページ)
「1419年、フス戦争勃発直前のプラハ。カトリック教会と皇帝からの抑圧を受けるフス派の人々の不満が高まる中、娼婦へと身を落とした少女ヴィクトルカは不幸な境遇に絶望し、フス派を巡る騒乱にその身を委ねていく・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の外伝の1冊目です。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


前年に六年間の連載を終えた「乙女戦争」ですが、その後、物語の前日譚を外伝として連載したのがこの「赤い瞳のヴィクトルカ」となります。作中ではヤン・ジシュカやサイクロプス隊の面々など、本編の方にも登場した人物たちも出てきます。あと本編での主人公であるシャールカもちょっとだけ登場します。

物語はフス戦争の直前、1419年からはじまります。フスはすでに1415年に処刑されていて、プラハのフス派も抑圧を受けていたため、カトリック教会や皇帝に対して反発を強めていました。
そして、この物語の主人公、娼婦の少女ヴィクトルカは、貧困と病苦の絶望の中でフス派の闘争に関わっていきます。

「乙女戦争」本編の方では、主人公シャールカは苦難に遭いつつも、立ち上がり、立ち向かう姿が描かれたわけですが、この「赤い瞳のヴィクトリカ」では絶望と狂気が入り混じった不穏なヒロインのもがき苦しむ姿が描かれます。そして、それゆえにラストの「結婚式」には目頭が熱くなるとともに背筋がゾクゾクするような衝撃を受けました。(ハッピーエンドですよね?)

歴史と物語の絡め方も上手くて、プラハ窓外投擲事件をはじめ、いろんなポイントをヴィクトルカの人生に絡めて話を作ってて見事。同時にヤン・ジシュカがワゴンブルク戦術の構想を練っていく流れも組み込まれてます。
(それにしても、いつまで経ってもジェリフスキーの名前を読む時に、「ジェリフスキー」か「ジェフリスキー」のどっちなのかで迷う)

この「赤い瞳のヴィクトリカ」のエピソードはこの1巻で終わりで、次の外伝はフス戦争後のフス派残党やフニャディやイスクラの物語となるそうです。こちらも楽しみですね。

あと、先生と歌舞伎研究者で翻訳家のペトル・ホリーさんの対談が記事になってます。
『乙女戦争』作者対談チェコで日本の漫画が愛されるワケ(前編)
https://futabanet.jp/articles/-/81017
『乙女戦争』作者対談チェコで日本の漫画が愛されるワケ(後編)
https://futabanet.jp/articles/-/81036

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
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ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
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ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
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フス戦争(Wikipedia)
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フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
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The Hussites of Bohemia(英語)
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ヤン・フス(Wikipedia)
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プラハ窓外放出事件(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F%E7%AA%93%E5%A4%96%E6%94%BE%E5%87%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ヴェンツェル (神聖ローマ皇帝)(Wikipedia)
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Knights of the Cross with the Red Star(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Knights_of_the_Cross_with_the_Red_Star
Sternberg (böhmisches Adelsgeschlecht)(Wikipedia)
https://de.wikipedia.org/wiki/Sternberg_(b%C3%B6hmisches_Adelsgeschlecht)

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放浪の女騎士は金髪碧眼の蛮族出身で・・・。田中克樹&爲我井徹『Valkyria(ヴァルキュリア)』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-497.html
この前の歴史地図といっしょに、Men-at-Armsシリーズの『中世ポーランドの軍隊 966年~1500年』も買ってあります
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数多の人の運命を翻弄したフス戦争の結末は・・・。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第12巻(最終巻)

どうも。馬頭です。
明後日に水道管の清掃のために部屋に人が来ることになってるのですが、部屋の惨状をどう隠すのか考えるだけで頭が痛い。

それはともかく。



『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第12巻
(最終巻)
(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2019年。650円。209ページ)
「北方への遠征からプラハへと戻ったフス派軍だったが、そこでシャールカはずっと離れ離れになっていたフニャディと再会する。だが情勢は不穏で、カトリック側との和平合意に反対するフス派内部の急進派が暴走してしまう。それに心を痛めるシャールカは、かつての敵たちと手を組んででも彼らを止めようと奔走するのだが・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の最終第12巻です。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


六年に渡る連載もついにクライマックスを迎えることとなりました。
かつては無徹を誇ったフス派軍ですが、相手側の対応策や内部分裂などにより徐々にジリ貧になって追い詰められてしまいます。
こうした状況の中、穏健な一派はカトリック側との和平に前向きですが、それに反対する急進派は軍勢を引き連れてプルゼニ攻略の無謀な戦いに挑みます。
仲間たちをなんとか救けたいシャールカは、静観しているフス派の一派や、かつて敵として戦ったカトリック側の人々をも巻き込んで、急進派に思いとどまらせようとするのでした。しかし、最後まで和平を拒み、信仰を貫こうとする人々との戦いは不可避の状況になってしまい・・・。

とうとう「乙女戦争」も最終巻。フス戦争のクライマックスということなので、リパニの戦いがラストバトルとなります。両軍どちらもやめるわけにはいかない戦いであり、シャールカのあの決断や、壮絶な戦いで散っていく人々の運命には涙が出ました。『曹操孟徳正伝』も最後の方は泣かされましたが、今回もやられましたよ・・・。ラストシーンも好き。
この「乙女戦争」という作品は、シャールカという普通の少女が戦争の惨禍に巻き込まれ、自らも戦いながら運命に翻弄され力強く生きていく姿を通して、複雑に入り組んだフス戦争全体を描き出し、物語として見事にまとめてるのは凄い。最初から最後まで面白かったです。(なのでさっそくまた一巻から読み直さなければ!w)

いやー、しかしついに終わってしまうのか、と思ったら、実は「乙女戦争」の外伝がまた「月刊アクション」に掲載されるようです。まだ、もうちょっと読めるみたいなので良かった良かったw

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html
ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/top.htm
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB
ターボル (チェコ)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%AB_(%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3)
The Hussites of Bohemia(英語)
http://myweb.tiscali.co.uk/matthaywood/main/Hussites.htm
ヤン・フス(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%B9
プロコプ・ヴェリキー(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%BC
Polish–Teutonic War (1431–35)(Wikipedia 英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Polish–Teutonic_War_(1431–35)

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勢いに乗るフス派。だが、ヤン・ジシュカに暗殺者の魔の手が伸びる! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第3巻
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シャールカたちは新しい戦い方で10万の大軍に立ち向かう! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第2巻
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帰還したシャールカが見たのは過酷な現実で・・・。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第11巻

どうも。馬頭です。
年末進行がつらくてなかなか記事が書けませんでしたが、やっと書けました。会社にはもうウンザリです。

それはともかく。



『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第11巻

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2018年。620円。187ページ)
「記憶を取り戻しフス派に戻ってきたシャールカ。しかし、カトリック側の包囲網の中でフス派は苦境に立たされていて、かつて自分が味わったような悲劇をフス派側が行っているような過酷な現実がシャールカを苦しめる。そんな中、裏切り者とされる危険を冒してでも和平の道を探ろうとするのだが・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の第11巻です。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


記憶喪失になりフス派から離れて数年。フランスでのジャンヌ・ダルクとの出会いを経て、再びボヘミアへ戻り、ついに記憶を取り戻しフス派に帰還したシャールカですが、昔とは状況が多少変わってしまっています。
フス派側の戦術も通じにくくなっていて、フス派軍が各地で連勝していたのは過去の話。包囲網で物資は枯渇し、戦いに勝ったとしても食料は回収された後で、フス派側が食料を求めて各地の農村を騎行戦術で襲撃して廻るような羽目に。
かつて自分の村を同様に焼かれたシャールカにとっては、これはキツい・・・。
そんな苦境を脱するために行ったのは、北のプロイセンにいるドイツ騎士団への遠征で、これに死中に活を求めることになります。一度は放り出されたボヘミア王ジクムント・コリブートも戻ってきて、ポーランド・リトアニアとの合同作戦というわけです。
こうしている中でも、フス派内部の穏健派による和平への模索が続いていますが、シャールカも思うところがあるらしく、これに協力していきますが・・・。ここらへんの展開は、フス派の中にいる異分子であるレオンやエリーザの存在が意味を持ってきてて、上手いなぁと感じますね。
いや、しかし、味方の兵士たちに引導渡してくれって言われてるシャールカの顔を見ると、彼女の心の闇の深さが明らかにヤバそうな感じなんですが! ほんと、大丈夫なのか!?

この巻では、フス派の快進撃の曲がり角といった感じで、劣勢な状況が続きますが、中でも危険なのが黒騎士ヴィルヘルムですね。シャールカの前に何度も立ちはだかる彼ですが、やはり強い! そしてしぶとい! いいですね〜。因縁の敵とはこうでなくては!w
今回は最後の戦闘シーンが見もので、騎士たちの戦列とやり合うシーンが迫力あって正攻法の騎士の強さを見せつけられてしまうところや、それを撃破する展開が熱くて最高です。

さて、ついに次で最終巻とのことですが、どういう結末になるのでしょうか。史実での展開は知っていますが、それがどう描かれるのか、楽しみでしょうがないです。

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
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http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
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ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
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フス戦争(Wikipedia)
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フス派(Wikipedia)
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ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB
ターボル (チェコ)(Wikipedia)
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The Hussites of Bohemia(英語)
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ヤン・フス(Wikipedia)
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ドイツ騎士団(Wikipedia)
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フス戦争と同時代に起きていた百年戦争の悲劇のヒロインが登場。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第10巻

どうも。馬頭です。
昨日、むちゃくちゃ猛暑だったにもかかわらずロードバイク乗ったんですが、目的地までの行程を半分も行かずに断念する羽目になりました。この暑さヤバイですね!

それはともかく。



『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第10巻

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2018年。620円。187ページ)
「激流に流されて行方不明となってしまったシャールカ。それから五年後。彼女は記憶を失い、旅芸人の一座の踊り子マリーとして暮らしていた。フス戦争の余波はそんな一座をフランスへと導くことになるのだが、そこでシャールカは戦場に立つ少女ジャンヌ・ダルクと出会い・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の第10巻です。とうとう10巻の大台に突入です! 作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。


さて、前巻でヤン・ジシュカが死に、混戦の中でシャールカは激流に飲まれて行方知れずとなってしまったわけですが、この巻ではそれから五年後に物語が始まります。
フス派の仲間たちからはすでに死んだと思われているシャールカでしたが、実は記憶喪失になってドイツの旅芸人の一座に拾われていました。彼女は名前も失い、マリーという名前で踊り子としてずっと過ごして来ていたのです。
そしてこの五年の間にフス派は勢いを増し、ドイツを中心に各地を席巻していましたが、その影響で旅芸人の仕事がしづらくなってしまった一座はフランスのパリへと向かいます。
そこでシャールカ(=マリー)は、百年戦争でフランスを勝利へと導いた「乙女」ジャンヌ・ダルクと出会うことになるのでした。
百年戦争とフス戦争。2つの戦場で戦ってきた何か似通った部分のある二人の少女。ともに過酷な運命に翻弄された悲劇のヒロインたちの邂逅は、まさに起こるべくして起こったと言えるでしょう。・・・作家さんの趣味という部分を差し引いたとしても!

この巻はジャンヌ・ダルクの話をメインにしてて、記憶喪失となったシャールカが、フス派を敵視するジャンヌを守り助けようとすることになる皮肉な展開に。そしてそれはシャールカを再びボヘミアへと導くことになります。
正直、途中まではジャンヌはこの物語中では助かるのかも、と思ったりもしましたが、周りの人間の腹黒さの方が一枚上手でした。でも、悲惨なだけの終わりではなく、深い絶望の後に少しだけ救いがあったのはよかった。
シャールカも今回、長くフス派を離れたことで、新たな出会いと別れを経ることになりましたが、中でもジャンヌからの影響は大きいでしょうね。でも、結果的にはジャンヌの願いとは真逆のようなことになりそうな気もしますが、そこらへんどうなっていくのでしょうか。フス派はこれから下り坂のつらい時期になっていくでしょうから、今後の物語の進展が気になります。

あ、あと、拙者「記憶を失った戦士が戦い方を体が覚えてて、ふとしたことで反応する展開」大好き侍なので、シャールカが襲いかかる男を箒で撃退するシーンは燃えましたでござる。

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/
ちなみに双葉社のサイトで冒頭11ページを試し読み可。→「乙女戦争」試し読み
http://webaction.jp/monthly_action/sample/ma7_04.html
ターボル戦記 ~フス戦争の記録~
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/tabol/top.htm
フス戦争(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
フス派(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B9%E6%B4%BE
ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB
ターボル (チェコ)(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%AB_(%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B3)
The Hussites of Bohemia(英語)
http://myweb.tiscali.co.uk/matthaywood/main/Hussites.htm
ヤン・フス(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%B9
ジャンヌ・ダルク(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%AF
ピエール・コーション(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
ヘンリー・ボーフォート (枢機卿)(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88_(%E6%9E%A2%E6%A9%9F%E5%8D%BF)
ジャンヌ・ダルク処刑裁判(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%87%A6%E5%88%91%E8%A3%81%E5%88%A4
ジョングルール(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB

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正妻のアンナが破滅へと転がり落ちる・・・。船戸明里『Under the Rose(アンダー・ザ・ローズ)』第10巻 春の賛歌

どうも。馬頭です。えらい久々に記事書いてます。三ヶ月ぶり?

それはともかく。



『Under the Rose(アンダー・ザ・ローズ)』第10巻 春の賛歌

(船戸明里。幻冬舎コミックス。バーズコミックスデラックス。2017年。850円)
「ミス・ブレナンに対するアンナの仕打ちに怒るアーサー。だが、アンナの暴走は息子たちにも向かっていく。そしてアーサーが彼女に対して下した決断とは・・・」


もう半年も前に出てた「アンダロ」の新刊ですが、やっとのことで記事にしました。・・・毎回これだな。

ロウランド伯爵家の歪みの根幹ともいうべき正妻アンナ。彼女がついに破滅するときがやってきました。
ミス・ブレナンに暴力をふるい、さらには息子たちにも次々と暴力をふるうアンナ。そんな彼女に対してついに堪忍袋の緒が切れたアーサー。彼女を家から排除することを宣告します。
アーサーの姉モルゴースもやってきて、彼女に痛烈に批判したことで、とうとう彼女は家を飛び出してしまいますが、過去の幻想に惑う中、ついに心が壊れてしまいます。あの3男グレゴリーの実父と思われる大男もこの件で死んでしまうという酷い顛末。さらにラストにはアンナがロウランド家に結婚して入ったことについても語られ、なんでああもずっと嫌だ嫌だ言ってた家に入ったのかが明かされて、あああ・・・、という気分に。これは酷い(褒め言葉)。てか、この一件で、アーサーがずっと被害者ヅラで苦悩してるのはほんと酷いな。そもそもアーサーのアホがちゃんとしてればこんなことには・・・。

というわけで、アンナママはこれで退場ということになるんだろうけど、このあとどう展開していくのか。楽しみですね。

参照サイト
ひまわりらんぷ(船戸明里公式)
http://www.ne.jp/asahi/orange/lamp/
コミックスピカ 幻冬舎コミックス
http://www.gentosha-comics.net/spica/
早発性痴呆(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E7%99%BA%E6%80%A7%E7%97%B4%E5%91%86

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ついに語られる、こじれにこじれた伯爵家の重すぎる秘密・・・。船戸明里『Under the Rose(アンダー・ザ・ローズ)』第8巻 春の賛歌
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アンナが夫の愛人・マリーの家へ行きたいと言い出して・・・。船戸明里『Under the Rose(アンダー・ザ・ローズ)』第6巻 春の賛歌
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-77.html
こんな家族はイヤだ。ブレナン先生もいい迷惑。船戸明里『Under the Roseアンダーザローズ』4巻。春の賛歌
http://xwablog.exblog.jp/8575485
エマとウィリアムの結婚式で大団円! 素晴らしきメイド漫画の最終巻。森薫『エマ』第10巻
http://xwablog.exblog.jp/8457292/
ついに語られるムア家での不祥事。船戸明里『Under the Roseアンダー・ザ・ローズ5巻春の賛歌
http://xwablog.exblog.jp/8575552
ジョルジュ・サンドの「愛の妖精」を舞台や筋などを少し変えて作った作品。しかくの『ラ・プティット・ファデット』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-904.html
ロシア文学の名作を漫画化。とある家族の愛憎と苦悩を描く。及川由美&ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』第1巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-753.html



「Honey Rose 【合本版】」
「日本のメイドカルチャー史(上)」
「ヴィクトリア朝英国人の日常生活 上:貴族から労働者階級まで」



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中世の英国で墓掘り人の少年が不可思議な少女と出会う。鬼頭えん『地獄の釜の蓋を開けろ マビノギオン偽典』第1巻

どうも。半年も記事書くのサボってた馬頭です。
いや、もう記事書いてる場合じゃないような部屋の状態でして・・・。

それはともかく。



『地獄の釜の蓋を開けろ マビノギオン偽典』第1巻

(鬼頭えん。KADOKAWA。角川書店。角川コミックスエース。2018年。580円。177ページ)
「1193年のイングランド。アーチャーフィールドに住む少年グウィンは、墓掘り人という仕事から忌み嫌われながら生きていた。そしてある時、街の人間といさかいを起こして殺されそうになった時、彼の前に『再生の大釜』を名乗る不思議な力を使う少女が現れ・・・」


12世紀のイギリスが舞台の本格ファンタジー作品です。作者は「戦場のヴァルキュリア」のコミカライズなどを描いてる鬼頭えん氏。

これ、主人公が墓堀り人というところからして歴史好きな人間を期待させてくれますね。
墓掘り人は中世ヨーロッパにおいては不吉な汚れた仕事ということで、主人公の少年グウィンは厳しい状況で生きているようですが、そんな中でも逞しく生活しています。彼には修道士のユージーンなど、味方してくれるような人もいるようです。
しかし、罪深い仕事とされている娼婦の処刑された遺体を、こっそり教会の近くに埋めたことで一悶着起こってしまいます。しかし、彼を目の敵にする男たちに捕まり、殺されそうになった時、突如、宙にできた穴から少女(全裸)が出てきて、彼をなぜか「王子」と呼び不思議な力を使うのですが・・・。

謎の少女の正体とかまだまったくわかりませんが、タイトルに「マビノギオン偽典」とあるので「マビノギオン」の話のどれかと絡んでくるのでしょうか? 人の体を治してしまう不思議な力が事態をさらにやっかいなものにしてしまいますが、グウィンはこれをどう乗り切っていくことになるのか。物語的には、歴史モノというかファンタジー寄りの感じですが、あまり知らない範囲の話なので、この先の展開が楽しみです。
連載は「コミックニュータイプ」。

参照サイト
鬼頭えん@kitoen2173 Twitter
https://twitter.com/kitoen2173
コミックNewtype
https://comic.webnewtype.com
マビノギオン(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%AE%E3%82%AA%E3%83%B3
マビノギ四枝(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%AE%E5%9B%9B%E6%9E%9D

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中世ヨーロッパの孤島で繰り広げられる緻密なミステリー小説のコミカライズ。佐藤夕子&米澤穂信『折れた竜骨』第1巻・第2巻、同時発売。
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倭冦などがひしめく東シナ海の荒波の中でバハン神に見込まれた少年は・・・。石川雅之『カタリベ』
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ヴィルヘルムに囚われたシャールカは処刑を免れるために・・・。大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第8巻
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-2071.html
ロビンフッドの伝説よりイギリスの歴史が前面に出たストーリーになってた。リドリー・スコット監督『ロビン・フッド』
http://xwablog.blog20.fc2.com/blog-entry-692.html



「聖フォワール祭~悦楽は児を煽る~ (カゲキヤコミック)」
「シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)」
「中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫)」



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ヤン・ジシュカに教皇庁の魔手がのびる! 大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第9巻

どうも。自分の部屋で週に5度ほど起きる書籍流に悩まされている馬頭です。

それはともかく。



『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』第9巻

(大西巷一。双葉社。アクションコミックス。2017年。620円。188ページ)
「内乱を収め、反撃に転じたフス派。快進撃を続けるも、オロモウツ市で黒死病が流行り、ヤン・ジシュカをはじめとした多くの仲間が病に苦しむことになる。そこに教皇庁の放った刺客が襲いかかり・・・」


15世紀のチェコ(ボヘミア)で起きた宗教戦争「フス戦争」を題材とした漫画「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」の第9巻です。作者は「女媧 JOKER」「曹操孟徳正伝」「ダンス・マカブル」「おてんば珠姫さま!」の大西巷一(おおにしこういち)氏。

やっとのことでフス派の内戦を収めたヤン・ジシュカ。シャールカも戻り、フス派の包囲網に対して反撃に転じれば、練度の上がったフス派軍は快勝を得るなど、すこぶる順調な展開が待っているかと思いきや、ヤン・ジシュカに「聖ラザロの騎士」と呼ばれる恐るべき刺客が放たれます。
ヤン・ジシュカの戦いは、道半ばで絶たれたかのようにも見えたのですが、彼がかつて導かれることになるヤン・フスとの思い出の回想を経て、今度は彼が仲間たちを導いていくことで続いていくのです。
ヤン・ジシュカが戦争中に、どっかで死ぬのはわかってましたが、これはいい死に様でしたね。ジジイかっこいいぞ!
ああ、だけど、最後で希望を持たせた上でそれに黒騎士ヴィルヘルムをぶつけてくるあたりは酷いw
あと、なかなか肝心のヤン・フスが出てこないからどうするのかと思ったら、最後で効果的に出して来ましたね〜。これは上手い。あの逃げれるのに思いとどまって逃げないシーンは、聖ペテロを思わせるなぁ。
個人的に嬉しかったのは回想シーンでタンネンベルクの戦いのシーンがちょっとだけあったこと。ヤン・ジシュカの成長のいち場面としても描かれてた。

こうして重要人物がいなくなってしまったので、これでもうあとは1巻くらいでエンディングかな、とか思ったら、どうやら12巻まであるそうです。まだまだ楽しめるぞ!

参照サイト
LA GROTTA (ラ・グロッタ)(大西巷一)
http://ohnishikoichi.jimdo.com
大西 巷一 (kouichi_ohnishi) on Twitter
https://twitter.com/kouichi_ohnishi
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フス派(Wikipedia)
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ヤン・ジシュカ(Wikipedia)
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ターボル (チェコ)(Wikipedia)
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The Hussites of Bohemia(英語)
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タンネンベルクの戦い (1410年)(Wikipedia)
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ヤン・フス(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%B9
コンスタンツ公会議(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%84%E5%85%AC%E4%BC%9A%E8%AD%B0
オロモウツ(Wikipedia)
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「サクロ・モンテの起源: 西欧におけるエルサレム模造の展開」



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少年の風魔小太郎が軍師的な感じに成長する話。ちさかあや&富樫倫太郎『早雲の軍配者』全2巻

どうも。馬頭です。
最近、足がむくむことが多くつらい。靴に足が入らないくらいパンパンになります。

それはともかく。



『早雲の軍配者』第1巻

(ちさかあや&富樫倫太郎。マッグガーデン。マッグガーデンコミックスBeatsシリーズ。2016年。571円。172ページ)
「1518年の伊豆・韮山。北条早雲にその才能を見込まれた孤児の風間小太郎(かざまこたろう)は、軍配者となるための教えを受けることになるのだが・・・」


富樫倫太郎氏の歴史小説をコミカライズした作品です。全2巻。

孤児となり妹とともに必死に生きていた少年・風間小太郎が、北条早雲に見出されて教育を受け、「軍配者(ぐんばいしゃ)」、つまり軍師としてその才能を開花させていきます。
風魔小太郎が忍者としてじゃなくて軍師というのが面白いですね。



『早雲の軍配者』第2巻

(ちさかあや&富樫倫太郎。マッグガーデン。マッグガーデンコミックスBeatsシリーズ。2017年。571円。172ページ)

早雲が当時最高の教育機関であった足利学校に送り出してくれたことで、高度な教育を受けつつ、さらにまだ名を成していない若き頃の山本勘助や扇谷上杉の軍配者となる曽我冬之助らと親しくなり、成長していきます。
話はこの学校を出たところで終わり。原作では曽我冬之助はあとあと上杉謙信に仕えるみたいな展開らしい。とりあえず序章部分みたいな感じで終わってますが、軍配者としての活躍がもっと見たかったですね。





「早雲の軍配者」中央公論新社
 


参照サイト
「軍配者シリーズ」特設サイト〈軍配者 the WEB〉|中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/special/gunbaisha/series.html
株式会社マッグガーデン
http://www.mag-garden.co.jp
北条早雲(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%97%A9%E9%9B%B2
風魔小太郎(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E9%AD%94%E5%B0%8F%E5%A4%AA%E9%83%8E
足利学校(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E5%AD%A6%E6%A0%A1
山本勘助(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%8B%98%E5%8A%A9

関連記事
豊臣軍侵攻の危機に風魔小太郎は超絶的な忍びの力で立ち向かう! かわのいちろう&宮本昌孝『戦国SAGA 風魔風神伝』第1巻と2巻
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武田家で軍師として活躍した山本勘助の意外な結末。佐藤ヒロシ&南原幹雄『山本勘助』全2巻
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伊達家の名参謀・片倉景綱と伊達政宗の主従関係を描く。田中克樹『伊達の鬼 軍師 片倉小十郎』第1巻
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二回目の八王子城巡りに行ってきました。搦め手側にも行きましたよ。あと最後に猿と遭遇!
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関宿城・古河城・岩船山・足利学校といろいろ自転車で観てきました。20140518
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